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三千世界の烏を殺し 主と朝寝がしてみたい
都都逸といえばこれというくらい、有名な歌だと思います。内容は、花街での遊女に対して客が想いを歌ったもの。高杉晋作の作だといわれています。
三千世界とは、仏教用語で「あまたあるすべての世界」。遊郭で朝を向かえ、まだ薄暗いうちからカラスの泣き声に起こされた男が、こんなうるさいカラスどものいない世界で、愛しいお前と心行くまで朝寝がしてみたいとつぶやく。
恋愛になぞらえてみると、カラスとは周囲の干渉。ふたりだけの世界に浸りたいのに、世間がそれを許してくれない。あいつらさえいなくなりゃ、存分に愛し合えるのにといった繰言を、恋人の耳元で甘く囁く。
障害が大きいほど、恋の炎は燃え上がる。結ばれない運命の二人だからこそ、次はないかもしれない逢瀬に想いをぶつけ合い、一瞬の愛の中に永遠を見る。
それにしても、朝のカラスって無粋ですよね。今朝も窓のすぐ外に来て鳴かれて、それで起きちゃいました。殺すというのは過激ですが、少なくとも朝はどこかに行って欲しいものです。
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プロフィール
HN:
恋愛指南番
性別:
非公開
自己紹介:
都々逸は俳句や短歌に比べて、どこか客観的で突き放した表現が目立つような気がします。
いうなれば、世阿弥のいう「離見の見」という感じでしょうか。
恋愛では、一歩引いて自分や二人の関係を見つめなおすことが破局を迎えないコツの一つだと思うので、都々逸の視線は役に立つ気がします。
いうなれば、世阿弥のいう「離見の見」という感じでしょうか。
恋愛では、一歩引いて自分や二人の関係を見つめなおすことが破局を迎えないコツの一つだと思うので、都々逸の視線は役に立つ気がします。
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